Echo&The Bunnymen(エコ−・アンド・ザ・バニ−メン)
1978年結成され、ビートルズ発祥の地リヴァプールからデビュー(たぶん、リヴァプール出身のバンドではビートルズの次に有名?)。ドアーズやヴェルヴェトアンダーグラウンドの影響を受けたと思われるネオ・サイケデリック・サウンドでポストパンク世代の代表的バンドになる。80年代後半バンドは分裂したが、90年代後半にオリジナルメンバーで再活動。彼らのサウンドとマッチしたアルバムのジャケット・ワークの美しさも印象的。
★当初メンバー
イアン・マッカロク(VO、G)
ウィル・サージャント(G)
レス・パティソン(B)
ピート・デ・フレータス(DS)
●Crocodiles(1980)
記念すべきデビュー版。暗闇から響くようなイアン・マッカロクの声が印象的。彼らの音楽は60年代サイケとマージービートとパンクがうまく融合したものといわれたりしたが、確かにそうだと思う。ファーストにして既に独自の音を確立していると思う。彼らのライヴのハイライト曲の「ドゥ・イット・クリーン」や「レスキュー」など名曲揃い。プロデューサーは初期の彼らの音に欠かせない役割を担うことになるイアン・ブロウディー(ライトニング・シーズ)とカメレオンズ。
●Heaven Up Here(1981)
浜辺でメンバーがたたずむそのアルバム・カヴァーがそのサウンドを象徴している、テンションの高い楽曲の揃ったセカンド・アルバム。鬼気迫るヴォーカルと尖ったギターそしてタイトなドラムが印象的。冷めた感触のサウンドの裏側で確かな情熱が感じられる作品である。確かこの年の英NME誌のアルバム・オブ・ジ・イヤーに選ばれた作品だったと思う?(誰か知ってる人は情報を下さい)
●Porcupine(1983)
日本語で「やまあらし」と訳されるこのアルバムは 個人的には彼らの最高傑作ではないかと思っている(意見の分かれるところかもしれませんが )。ピーター・ガブリエル主催のWOMADフェスティバルで知り合ったらしいインドのバイオリン奏者シャンカールを迎えてつくられたこのアルバムは、アイスランドで撮ったというアルバム・ジャケットの瀑布(滝)が象徴するような、そのスケール感をアップさせた作品。前作までと比べて凝った音づくりがされている。そのサウンドはバンドの前進していこうとする姿勢が如実にあらわれた傑作だと思う。このアルバムからカットされたシングル「カッター」のプロモ・ビデオは、このアルバム・ジャケットと同じ場所で撮影され、白銀の世界とサウンドがマッチした素晴らしい出来でした。
●Ocean Rain(1984)
前作まではどこか自分たちの音を制御しきれないでいた印象があったが、このアルバムでは初めて音を制御できるようになった?バンドの姿が見てとれる、ストリングスが大々的に導入された美しい作品。彼ら自身が最高傑作と主張する初めてのセルフ・プロデュース作品である(最初はU2などのプロデュースでおなじみのスティーヴ・リリーホワイトがプロデュースしたそうだが、メンバーとうまくいかずセルフ・プロデュースになったとのこと)。このアルバムに「彼らは絵筆を楽器に持ちかえた画家であり、詩人であり、そしてミュージシャンなのだ」という解説が載っていたがまさにその通りだと思う。「キリング・ムーン」という珠玉の名曲も入っています。初めてバニーメンを聴く方にお薦めしたい作品。
●Songs To Learn &Sing (1985)
シングル集。ある程度バニーメン初期の歴史が分かるアルバム。初心者の入門版としていいかもしれないが、個人的にはやはりファースト・アルバムから順番に聴いていくことをお薦めしたい。この作品発表後、ドラムスのピートがバンドを一時脱退し、またバンドに戻るというバンドの不安定な一面を覗かせ、メンバー間のぎくしゃくした関係が次作以降で噴出してしまうことになる。
●Echo &The Bunnymen(1987)
バンド名をアルバムタイトルにしたこの作品はオリジナルメンバー最後の作品。バンド名をアルバムタイトルにしたことにメンバーの意気込みを感じるが、4作目までの作品に比べ明らかにテンションが落ちていると感じ、いい曲もあるが、アルバム・トータルとしては個人的には評価は低い。前作までの危ういバランスの上にあったサウンドに、安定感が加わった感があるが、逆にその危うさがもたらしていたテンションが低下していると感じる。しかし、皮肉にも商業的にはアメリカでこの作品が一番成功したらしい。このアルバム発表後、イアンがバンドを脱退し(ある意味、当時自分は残念だったが納得した)、その後ピートがバイク事故死するというバンドにとって最悪の時期をむかえる…
●New Live And Rare(1988)
彼らが影響を受けたであろうバンド(ドアーズ、ビートルズ、ヴェルヴェツ、ストーンズ、テレヴィジョン)のカバー曲(ライブ曲含む)が収められたミニアルバム。他に「キリング・ムーン」のロング・ヴァージョン(素晴らしい!)などが入っています。
●Reverberation(1990)
イアンとピート不在の作品。2人がいなくなった後も、新メンバーを加えウィルとレスはバンドを存続させた。またイアンもソロ・アルバム「キャンドルランド」「ミステリオ」と2枚出したが、残念ながら作品の質、人気とも落ちていってしまった。自分の中ではこの作品はなかったことにしています。イアンも確かこの作品をバニーメンの作品として認めていないような発言をしてました。ま、イアン自身が入っていないから、当たり前か。
●BBC Radio1 Live In Cencert(1993)
1988年1月リヴァプールで行われたギグを収めたライヴ・アルバム。アルバム「エコー&ザ・バニーメン」リリース直後のライヴである。イアンがこの後の来日コンサート後、バンドを脱退するという事態をむかえるが、バンドとしての勢いに翳りがみえたころのライブであり、バニーメンのライヴとしては今一歩の感がする。しかし楽曲がいいので標準的レべルはクリアしていると思う。個人的には彼らの全盛期だと思う83〜84年ぐらいのライブ・アルバムが出ないかな〜とひそかに期待しているんですが、出ないかな〜。
●Evergreen(1997)
イアンが約10年ぶりに戻り、ピート以外のオリジナルメンバーが揃った再出発作品。なおこの作品をつくる前イアンとウィルがよりを戻し(エレクトラフィクション結成)、それが伏線となって再出発につながった(^o^)。オアシスのリアム・ギャラガーが参加したことも話題になった作品。しかし、作品の出来は…(まあ再出発ということで良しとしましょう)。かつての鋭いギターサウンドではなく、ゆったりとしたバラード系の曲が多い。イアンはやはり、レナード・コーエンを目指しているのだろうか?このアルバム発表後、サッカーワールドカップ、イングランド代表の応援歌をスパイス・ガールズなどと共演するなど再出発は順調なようでした。なおイアンはバニーメンに戻る前に、ジョニー・マー(元スミス、現エレクトロニック)と共にレコーディングしていたはずですが、その作品はどうなったのでしょうか(知ってる方は情報を下さい)。
●Ballyhoo The Best Of Echo & The Bunnymen(1997)
タイトルどおりのベスト盤。5枚目のアルバムまでの代表曲がほとんど収められている。前のベスト・アルバム「ソングス・トゥ・ラーン・アンド・シング」と重なっている曲が多い。ジャケット写真はアルバム「エコー・アンド・ザ・バニーメン」発表時の別テイクのようです。
●Never Stop(1998)
再結成のおかげか、1983年当時のミニアルバムがCD化。代表曲4曲に、名曲「ドゥー・イット・クリーン」の83年7月のライブテイク(ロイヤル・アルバート・ホール)が収められている。この曲のテンションの高さに脱帽。やはり、このころのライブが一番すごかったのではなかろうか。
●What Are You Going To Do With Your Life(1999)
すっかり丸くなり、かつての攻撃性は薄れたアコースティックな作品。前作よりは良いと思う。しかし、かつてのようなテンションの高い楽曲をつくるのは無理かもしれないが、もっと激しいギター中心のサウンドを彼らに期待しているファンは多いのではないだろうか。牙の抜けた虎(彼らはバニーメンだから兎か)では寂しい気がする。今後に期待しているが、どうなるのだろう。なお、残念ながらこの作品発表後ベースのレスがバンドを抜けたみたいです。
★勝手にベスト
(ベスト・アルバム)Porcupine
(ベスト・シングル)Killing Moonかな
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