FERRARI641/2徹底解剖


 

 

エンジンです。

フェラーリ伝統のV型12気筒エンジン。Vバンク角もV12のスタンダード、65°です。
ちなみに、このエンジンのコードネームはtipo037です。
私のメールアドレスや、このHPのURLは、tipo029となっていますが、
10年以上も、このエンジンのコードネームを勘違いしていました(泣)。

tipo037エンジンは、シーズン中盤に予選用エンジンとして登場し、
後半戦は、決勝用にも使われるようになりました。
私の記憶が確かなら、予選用エンジンというのは、このtipo037が初だったのではないかと思います。
ちなみに、新エンジンを予選用に使い、耐久性能を確認してから決勝に投入するという手法は、
ライバルメーカー、ルノーが踏襲し、92年〜97年の、タイトル獲得の必勝パターンとなっていきました。

tipo037は、V12エンジンとしては小型です。翌年のHONDA RE122Eと比較しても小さいかも。
V12型エンジンは高回転、高出力という特性を持っていますが、重量と燃費というハンデも持っていました。
その高回転が奏でる排気音は、周波数が高いために甲高くなり、
HONDAの「ホンダミュージック」と共に、「フェラーリサウンド」と称されていました。

近年のF1は、直線スピードよりも、コーナースピードが重視されるようになり、
フェラーリもV12を捨てて、バランスの優れたV10を採用、
現在では、規定でV10のみとなっているため、もう見ることができないエンジン形式です。

エンジン後部にある、黒い丸状の突起はオイルタンクです。その後ろが、ギアボックスになります。
641/2のギアボックスは、前年度640から引き継いだ、油圧式セミオートマティックトランスミッションで、
エンジン出力で油圧を発生させ、機械的にではなく、油圧でギアを変更していました。
セミオートマは、翌年以降、FW14(ウィリアムズ、1991年)、MP4/7A(マクラーレン、1992年)と採用され、
現在では全車装備のスタンダードなアイテムとなっています。
また、フェラーリの市販車にも採用されるようになりました。今後アルファロメオにも採用されるそうです。

このモデルでは、セミオートマを動かす、アクチュエーターまで再現されています。
リアサスペンションのベルクランクがビス止めであるのは、モデルゆえのご愛嬌。実車はビス止めではありません。
また、エンジン熱での変形を防ぐための遮熱板も、アルミ箔で再現されています。