駅弁ランキング〜九州編〜


私がこれまでの旅行の中で味わってきた、「これは、うまい!!」という駅弁を紹介します。
評価の中には、私個人の思い出というものも入っているので、必ずしも公平な評価ではありません。

 

第1位 折尾駅(鹿児島本線・福岡県)「かしわめし」    東筑軒
折尾駅 「かしわめし」

おそらく、九州で一番有名な駅弁。元々、鶏肉を多く食する土地柄から、親子飯を駅弁として開発したそうです。しかし、「親子飯」が「オヤコロシ」と聞こえてしまうことから、「かしわめし」に改名したのだとか。どうしてそのように聞こえてしまうのか、ということについては、関東者の私には全くわかりません。

内容としては、そぼろ状の鶏肉、玉子、海苔に漬物と、実にシンプル。但し、その味は決して侮ることはできません。鶏のダシが聞いたごはんが最高に旨いです。この御飯だけで3つは行けそうです(量が少なめなのが残念です)。

折尾駅の他、黒崎駅、八幡駅等の駅でも購入可能です。

 

 

第2位 鹿児島中央駅(鹿児島本線・鹿児島県)「とんこつ弁当」    わたなべ

鹿児島駅「とんこつ弁当」
鹿児島古来の郷土料理、「とんこつ」を駅弁にしたもの。これまで、「とんこつ=ラーメンのだし」という認識だったのだが、郷土料理であるということを、これによって知ることができました。
メインの「とんこつ(豚肉の煮付け)」は、見た目の武骨さとは裏腹に、とても柔らかく、繊細な味わいです。付け合わせの椎茸・ごぼう・竹の子・こんにゃくの煮付けもほどよい味加減で、いいアクセントになっています。
古きよき薩摩の味を堪能できる一品。かなりお薦めです。

 

 

 

第3位 鳥栖駅(鹿児島本線・佐賀県)「焼麦弁当」   中央軒

鳥栖駅「長崎街道焼麦弁当」
九州の駅弁として、かなり有名な駅弁。写真はかしわ飯と一緒になった「長崎街道焼麦弁当」です。
ちなみに「焼麦」には、「しゃおまい」とルビがふってあります。
シュウマイそのものの味もさることながら、九州伝統のかしわ飯(鶏そぼろご飯)も、なかなかのパフォーマンスを示しています。他にも鮭や玉子焼き、ごぼう・蓮根・人参・蕗の煮物、根菜ひじき、菜の花、大根壷漬けなどが、豪華に盛りつけられています。
見た目は質素なつくりですが、内容としてはゴージャスです。明治時代の「ハイカラな味」という言葉を連想させる一品です。

 

 

第4位 小倉駅(鹿児島本線・福岡県)「かしわめし」   北九州駅弁当

小倉駅 「かしわめし」
「かしわめし」と言えば、折尾駅が有名ですが、小倉駅でも「かしわめし」があります。九州には各地方に「かしわめし」があり、競争が激しいのか、どれもレベルが高いのが嬉しい悩みです。
小倉駅の「かしわめし」は、高野豆腐・蒲鉾・唐揚げ等、おかずがさりげなく豊富な内容となっています。「さりげなく」というのがポイントで、あくまで主役は「かしわめし」。でも、おかず類も揃えているところに、心遣いを感じてしまいます。

写真は私の持ち運び方法が悪かったために、見栄えが悪くなっていますが、本来はかしわ、錦糸玉子、きざみ海苔が整然と並んでいます。

 

第5位 熊本駅(鹿児島本線・熊本県)「殿様弁当」   音羽屋
熊本駅 殿様弁当

肥後藩主細川家の末裔、細川護煕内閣誕生を記念して作られた駅弁です。当の内閣は極めて短期間に終わりましたが、駅弁は今も生き残って販売が続いています。
内容としては、肥後の名産を集めた幕の内弁当。辛子蓮根・馬肉ごぼう炒め・よもぎ麩と里芋の田楽・たこ甘酢漬・焼太刀魚・唐芋の甘露煮・高菜漬・あさりのすり身とこんにゃくの煮物、と熊本の味覚をフルに味わえる内容となっています。全国共通具材は、卵焼きと海老ぐらいでしょうか?

特筆すべきは、「人文字ぐるぐる」(右下オレンジの横)で、ねぎ(わけぎ、熊本では人文字と称するらしい)を根元で巻いて、酢味噌和えにしたものです。私はこの料理をこの駅弁で始めて知りました。
幕の内でありつつも、地域性を存分に感じられる駅弁となっています。

 

 

第6位 佐世保駅(佐世保線・長崎県)「あごめし」   松僖軒

佐世保駅 「あごめし」
佐世保駅からは、珍しいトビウオの駅弁。「あご」とはトビウオの幼魚の一夜干こと。
内容は、「あご」を炊き込んだご飯に、とびっこ、大葉を混ぜたもの。椎茸・切干大根・大納言納豆といったサイドメニューもまた丁度いいバランスとなっています。
「あご」は元々ダシを取るのにも使われているようで、ご飯にもたっぷりと旨味が染み込んでいます。とびっこも混ぜているので、いわば「トビウオ版親子丼」といったところでしょうか?
海の幸の味を、大葉がキリっとしめているのも見逃せません。
ふきの醤油煮わさび風味も、なかなかいいアクセントとなっていました。