街道をゆく〜十和田へのみち〜

目的は、奥入瀬渓谷の紅葉見物です。
標題は、司馬遼太郎の紀行文「街道をゆく」(朝日文芸文庫)のそのままパクリです。


1.八甲田山

「今年の秋は、奥入瀬に行きたい。」実は、夏くらいから思っていました。
奥入瀬は、かつて訪れたことがあります。そう、それは中学校2年生の時の修学旅行。

私の中学は、全員で一ヶ所に行くのではなく、いくつかのコースから、個人で選択するというシステムでした。
丁度、前年に青函トンネルが開通したこともあって、我が校始まって以来の「東北・北海道コース」というのが設定されたのもこの年でした。
新しもの好きであり、なおかつ小学生の時に鉄道好き(復帰したのは最近です)だったこともあって、迷わずに私はこのコースを選びました。運も味方し、抽選にも当たり、初の北海道上陸となったのでした。

ちなみにこの時のコースは、

1日目 上野駅集合、東北新幹線で盛岡へ。盛岡からバスに乗り、後生掛温泉経由で十和田湖へ(十和田湖泊)
2日目 十和田湖から、奥入瀬渓谷を歩き、八甲田山を経由して青森へ(青森泊)
3日目 青森自由行動の後、津軽海峡線を快速「海峡」で渡り、函館へ(湯の川温泉泊)
4日目 終日函館自由行動(湯の川温泉泊)
5日目 津軽海峡線 快速「海峡」、東北本線 特急「はつかり」、東北新幹線「やまびこ」で東京へ。

という日程でした。5日目が苦痛だったのを今でも覚えています。約9時間移動だけ。
今考えると、すごい旅程だな・・・・・・・この時の特急「はつかり」が、最初で最後(?)の583系乗車になりました。

NH403(HND-AOJ)
JRのHP、「CYBER STATION」で紅葉情報をチェック。
10月末の土日に行くことにしました。

前日、吐くまで飲んでいながら、気合で6時起き。
しかし、目当ての全日空401便(8:25発)は、満席のため乗れず。
早起きした意味まるでなし・・・・・・・・

空港でしばし仮睡。10:55発の同403便で青森空港へと向かいます。
飛行機の中ももちろん熟睡。離陸どころか、着陸も覚えていません。

ブロックインした後の、周囲のざわめき(搭乗率は高かった)で目が覚めました。

 

 

 

トヨタ ヴィッツ
奥入瀬に行くには、どう考えてもレンタカーが便利。
青森空港でレンタカーを借りました。

「一番安いのをっ!!」と言ったら、これが出てきました。
トヨタのヴィッツですね。

パワーはさすがにないものの、ハンドリングは「素直」の一言。
というか、ややオーバーステアに感じるくらい。
山道を走るのに、意外と楽しめました。

が、空港を出てビックリ。
「十和田湖まで63km」
えっ!!そんなに遠かったの?

 

 

八甲田ロープウェー
十和田湖に向かっていると、「八甲田ロープウェー⇒」の標識発見。
これは寄ってみるべし。ちなみに何の前情報もありません。

早速、ロープウェーに乗ってみました。この日は土曜日ということもあり、団体さんが多く乗っており、ほぼすし詰め状態。眼下に八甲田の山々が広がります。

このあたりの紅葉は、モミジやイチョウは少なく、ナナカマドが多いですね。関東近辺の紅葉とは、ちょっと違った風景。

 

 

 

 

 

八甲田ロープウェーより
ロープウェー向かって左側(方角でいうと北?)の風景。

ある程度登ると、ナナカマドは姿を消し、ほとんどがダケカンバになります。一面の白い木というのも幻想的な風景です。

奥の山の向こうに、青森市街が見えます。

所要時間約10分で、八甲田山頂駅(ロープウェーは鋼索鉄道という鉄道です)に到着します。

 

 

 

 

 

八甲田山頂駅
八甲田山頂駅より。

このロープウェーは、約100人が乗れる、かなり大型なロープウェーです。それぞれに「りんどう」「あすなろ」という愛称が付けられていました。

通常は、20分間隔の運転らしいのですが、この日は団体客が多く、10分間隔運転に変更されていました。

このロープウェーは、冬もおススメだそうです。
写真で緑色に見えている、アオモリトドマツが樹氷となって、この世のものとは思えない光景を作り出すのだそうです。

 

 

 

山頂駅を起点に、8の字の遊歩道が整備されています。
ひょうたんの形に見えるので、「ゴードライン」という愛称が付いています。

「8」の字の一番下が、ロープウェー山頂駅。下の円だけを周るのが、20分コース、全体を周るのが60分コースとなっています。私はもちろん60分コースを歩くことにしました。

こちらは、「8」の2つの円が重なる地点、田茂萢(たもやち?)。
20分コースはこちらから引き返しです。おそらく、夏は高山植物が茂っているのでしょうが、この時は、ご覧のような、雄大な景色が広がっているだけでした。

 

 


60分コースを更に奥へと歩きます。

正面には雲を抱いた山、原野を貫く一本の小道。
日本にも、まだこんな風景が残っていたんだなぁ。

前日に雨が降ったのか、それとも、土の保水力が高いのか、
この道はかなりぬかるんでいました。

ちなみに、「八甲田山」という山はなく、大岳を中心とした、連山の総称です。一般に「八甲田山」とは、大岳のことを表しています。

方向感覚が正確ではないのですが、正面が大岳でしょうか?