街道をゆく〜軽井沢散歩〜

目的は、軽井沢の紅葉見物です。
標題は、司馬遼太郎の紀行文「街道をゆく」(朝日文芸文庫)のそのままパクリです。


1.軽井沢へ

2002年は、春同様に、秋も一気に駆け抜けていきました。何だか夏が終わったと思ったら、急激に寒くなりました。
そう言えば、今年は紅葉を見に行っていないなぁ・・・・・・・

というわけで、久々の平日休みとなった日、急に思い立ち(いつものことですが)、軽井沢に旅立つことにしました。
軽井沢は、関越・上信越道を使って約100km程の道のりです。充分日帰りできる距離ですね。

 

朝10:00くらいに起きて出発。1時間とちょっとで、軽井沢の1つ手前、松井田・妙義ICについてしまいました。
上信越道軽井沢ICは、軽井沢の市街からはちょっと離れています(軽井沢は長野県ですが、軽井沢ICは群馬県にあります)。
私はいつも軽井沢に行く時は、1つ手前の、松井田・妙義ICで降りることにしています。松井田からでも、大して距離は変わりません。

通常は、松井田ICからR18を経て、横川の駅を見つつ、碓井バイパスというのが王道ルートですが、この日は別に急ぐわけでもないので、R18の旧道(中山道)を進むことにしました。

 

めがね橋
R18の旧道を進むと、巨大なアーチ橋が見えてきます。
これは、信越本線の旧線跡で、ここをかつてはアプト式の鉄道が通っていました。
レンガ造りのとても美しいアーチ橋です。

碓井峠に、特別な感慨を持つ私。当然、卒論を書く際にも、何度か現地取材のためにここを通っています。

碓井峠の旧線は、今は遊歩道になっているようで、橋の上から手を振っている人達がいました。平日にもかかわらず、この橋を眺めたり、写真に収めている人が結構いました。

ちなみにこの橋は、県の重要文化財に指定されています。

 

 

 

ここを過ぎた後は、一気に峠道を軽井沢へ。我が愛車も軽快に峠道を登っていきます。
そう言えば、碓井峠の旧道を走るのは久しぶりだな(天災で、しばらく閉鎖されていました)。

とりあえず、旧軽井沢を抜け、白糸ハイランドウェイへ。
そう、紅葉鑑賞の第一の目的地は、軽井沢有数の景勝、「白糸の滝」です。

 

白糸ハイランドウェイ
旧軽井沢から、白糸の滝・鬼押し出し方面へと向かう道路は、有料道路となっていて、「白糸ハイランドウェイ」という名前がつけられています。

窓を開けると、東京とはちょっと違った冷たい空気と、森林独特の匂いが車内に入り込んできます。う〜ん、気持ちいい。とてもリラックスした気分になれます。

白糸ハイランドウェイの周囲の木々は、既に色付いていました。
これは、かなり期待できるかも。

 

 

 

 

 

 


白糸の滝へは、駐車場から歩いて登って行くことになります。まぁ徒歩1〜2分くらい。
登り始めると、すぐに滝が見えてきます。

山肌を伝う、幾重にも別れた水流。
こういう景観は、何度見ても、いつまでいても飽きないものです。

この辺りは、紅葉や楓の木があまりなく、「赤い紅葉」は、それほど堪能はできませんでした。

さらに登って、奥の滝を目指します。

 

 

 

 

 

白糸の滝
こちらが、軽井沢の「白糸の滝」。
普通の滝と違って、地面からいきなり水流が出ているのがわかりますでしょうか?

これは、水を通す地層と、通さない地層の間から、水が出ているという構造になっています。
つまり、滝の上部では、水は地下水となって染み込んでいくのに、滝の部分より下には進んでいけず、横に流れていって、ここで噴出しているというわけです。

富士山麓にも同名の「白糸の滝」がありますが、その構造は、軽井沢のものと、ほぼ同じと言っていいでしょう。

細かい水流が幾筋にもなって流れている様は、正に「白糸」。
これを見たいと思ったがために、わざわざ軽井沢まで来たのでした。

 

 

しばらくここで、「癒しの時」を過ごした後、軽井沢方面へと戻ります。
「白糸ハイランドウェイ」の料金所の近くに、細い小道があります。ここは竜頭の滝への入口。
通ったことはあるけど、行ったことはないな・・・・・・よし行って見よう。

 

 

竜頭の滝入口
未舗装の小道をしばらくいくと、ちょっとした空間になっていて、そこから先には徒歩でしかいけないようです。車を置いて、徒歩で奥へと進んで行きます。

足元には紅葉の葉が敷き詰められたように広がっています。
森の中へと進んでいくこの道は、まるでトトロが出てきそうな道です。

聞こえてくる音は、森をつきぬける風の音と、落ち葉を踏みしめる自分の足音だけ。

「葛の花 踏みしだかれて 色あたらし この山道を 行きし人あり」

という、釈迢空(折口信夫)の短歌を思わず連想してしまいました。
もちろん、葛の花などはありませんが、どことなく孤独な情景が、あまりにもピッタリだったもので・・・・・・・・

 

 

 

竜頭の滝
歩くこと約5分くらいでしょうか!?
思ったよりも結構遠かったのですが、「竜頭の滝」がありました。
ここに来るのは初めてです。

名前の割りには、規模の小さい滝でした。
ここは、滝そのものよりも、滝に至るまでの道にこそ価値があると思います。

まぁ、しばらく見ていると、そう悪くもない滝だな、と思えてきました。
なんだか、山間に潜む、龍の舌にも見えなくはありません。

 

 

 

 

 

白糸ハイランドウェイ
再び「白糸ハイランドウェイ」に戻って、軽井沢方面へ。

途中、色鮮やかな場所があったので、思わず道草を。
停まっている車は、私の愛車。赤い色なので、コントラスト的にいいかな?と思ったのですが、別に必要はなかったですね。

ちなみにこちらは、バス停なので、本来車を停めてはいけないところです。
でも、車通りもないし、まぁいっか・・・・・・・

しかし、有料道路の割には、結構ボコボコ跳ねるな・・・・・この道は。