街道をゆく〜更科のみち〜

目的は、長野県更埴市の「あんずの里」訪問です。ついでに周辺の観光も。
標題は、司馬遼太郎の紀行文「街道をゆく」(朝日文芸文庫)のそのままパクリです。


1.更埴へ

長いこと行きたいと思いつつ、今まで行くことがなかったところ。
長野県更埴市にある、「あんずの里」は、正にそんなところでした。長野・更埴に行く度に、「←あんずの里」という標識を見つけ、「いつかきっと!!」と思いつつもなかなか機会がありませんでした。

長野県更埴市は、かつての信濃国更科郡(さらしな)と埴科郡(はにしな)の領域に広がる街です。
更科の方は、「更級そば」と、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)による「更級日記」で有名ですね。
ちなみに、更埴市は周辺と合併して、「千曲市」となることを検討しています。

実は、「あんずの里」には行ったことがありました。今から9年前の夏、長野に遊びに行った時に、ちょっと寄ってみたことがあるのです。
しかし、こんなことを言うと失礼かもしれませんが、夏に行っても、そこはただの雑木林・・・・・・
花が咲く春か、実がなる初夏が何と言っても見頃であります。上記の「いつかきっと!!」という思いには、「(春に)」という言葉が省略されていたわけです。

しかし、ここ数年、春は桜を追い続けていたので、時期的にかぶってしまい、気が付けばあんずの花は散っていたというパターンを繰り返していました。今年こそは、桜を犠牲にしてでも「あんずの里」に行こうと思い(桜も結構追っていましたが)、時期を探っていました。

そして、たまたまとれた平日休みが、更埴市観光協会HPによる、開花予想とドンピシャだったので、この機会に遠征してみることにしました。

 

坂城IC
関越自動車道に乗り込み、藤岡JCTを上信越道へ。
そして、多くのトンネルをくぐり、更埴を目指します。
この道は、通る度に2車線区間が増えていく(開通当初はほとんどが対面通行だった)のですが、その割には通行台数が少ないのが気になります。

「あんずの里」の最寄りICは、長野自動車道の「更埴IC」なのですが、敢えて1つ手前の坂城ICで降りることにしました。
上信越道と並行する、R18(北国街道)は、かつて通い慣れた道であったので、そこを通りつつ、更埴へと入りたかったからです。更埴ICからだと若干戻るルートになるというのもあります。

しかし、↑は、私個人のノスタルジーに寄るところが多いので、もし行かれるのであれば、更埴ICの利用をお薦めします。

 

 

 

あんずの里
車を駐車場に入れ、先ずは薬師山展望台へ。
かなり急な坂道を登り、「あんずの里」を見下ろす高台へと進みます。

あれ!?こんなもんだったっけ!?
眼下に、あんずの花が広がっていますが、思っていたほどではありませんでした。
まぁ、こちらはどちらかというと、中心からちょっと離れたところだったので、仕方がないかもしれません。

でも、「あんずの里」というのにふさわしい、心落ち付く風景でした。

 

 

 

 

 

あんずの花
薬師山展望台から、「あんずの里観光会館」の横を抜けて、更に白塚古墳の方に進みます。
この辺りから、あんずの木の密集度合いが高くなってきました。

あんずの花は、どことなく桜の花を思わせるような感じがします。
桜よりも花の密集度は少ないかもしれませんが、「可憐」という言葉がよく似合うような気がします。

この日はいつものように(?)、快晴に恵まれ、雲一つない青空にも映える色です。
東京に住んでいると、なかなかあんずの花を見ることもないので、いい経験ができました。

というか、あんずの花を見たことがある人って、実際どれくらいいるんでしょうか!?
桜や梅と比べたら、遥かに少ないんでしょうね。
でも、桜や梅に決して劣らない、見事な花だと思います。

 

 

 

あんずの里
上平展望台(あんずの里随一のロケーション)を目指して、坂を登って行きます。

もうこの辺りまで来ると、一面あんずの花・花・花。
丁度、これらの木々の間を歩くことができる遊歩道のようなものもあるのですが、そちらは後回しにして、取りあえずは展望台を目指すことにしました。

これらの1つ1つがいずれ実をつけて、信州名産のあんずの実になっていくんでしょうね。
そういえば、沿道にはあんずの実を売っている売店が数多くありました。

ん!?まてよ、ってことは、少なくとも1年以上は前の実を売っているってこと!?
まぁ、細かいことは考えないようにして、「あんずジュース」なるものを買って、飲んでみました。
春の陽気には、もってこいの爽やかで柔らかな甘さのあるジュースでした。

 

 

 

 

あんずの里(上平展望台)
ようやく辿り着いた、上平展望台です。
ただでさえ見晴らしのいい高台に、櫓のようなものが組まれていました。
早速登ってみることに。

うわぁっ!!すげぃっ!!

薬師山展望台とはうってかわって、あんずの花の大洪水・・・・・
どこまでもあんずの花が広がっている風景は、正に壮観・・・・
いや、ホントにここに来てよかった。

ゴザを引いて、花見をしている人の姿もちらほらと。
このように、天気がいい日だと最高でしょうね。ちょっと羨ましくなりました。