「紅葉の錦 神のまにまに」

目的は、京都の紅葉観光です。
標題は、百人一首、管家(菅原道真)の「このたびは  幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」からです。


1.京都へ

私が個人的に憧れを持っている3つの都市、京都・長野・仙台。
その中でも京都はどことなく別格の雰囲気を持っています。やはり千年王城としての風格でしょうか。
長野・仙台は、将来住んでみたいと思うのですが、京都に住むのは、何か畏れ多いような気がします。

しかし、京都の持っている雰囲気は大好きで、年に1回は必ず行っています。
日本の歴史が凝縮されているからかもしれません(あとは、JR東海の「そうだ、京都行こう」にダマされ続けている)。

紅葉前線を追って、青森から南下していましたが、やっぱり京都は外せませんでした。
そこで、京都に向かって出発です。

東京駅新幹線ホーム
京都に行くなら、新幹線で。
完全にJR東海に踊らされている私。でもいいよなぁ、あのCM。

こちらは出発前の東京駅。3世代の新幹線が並んでいます。

手前から300系J編成、700系C編成、500系W編成(全て16両編成)。最高速度はそれぞれ、270km/h、285km/h、300km/hです。

やっぱり500系が近未来的なデザインで一番好きだな。

ちなみにこの3種以外に100系と0系がありますが、初代新幹線の0系は東海道地区からは引退し、山陽地区でしか見ることができません。

100系は2階建て車両を組み込んだ編成。私はこの100系だけ乗った事がありません。

 

のぞみ55号 京都駅にて
で、こちらが実際に乗った「のぞみ55号」。京都駅に到着してからの写真です。

700系は「カモノハシ」にしか見えないのですが、まぁようやく見慣れてきたかな?登場当初は、拒絶感一杯でした。
でも、こいつは凄い。おそろしいほど揺れない。アクティブサスペンションを搭載していて、衝撃を吸収してしまうらしいのですが、細かいメカニズムはわかりません。

JR東海はダイヤ改正の度に「のぞみ」を増発しています。この「のぞみ55号」も、改正で新設されたもの。「のぞみ」への乗車機会が増えたものの、「ひかり・こだま」に比べた割高な料金に、嬉しいやら、悲しいやら、複雑な思い。

京都駅は駅舎を新設しましたが、ホームは老朽化が目立ちます。

 

 

京都駅奈良線ホーム
京都駅に到着し、とりあえずうどん屋で一服。
うむ、関西のうどんはやはりうまい。京都のは特に薄味に感じます。

さて、最初の目的地に向かうために、奈良線のホームに向かいます。
新幹線ホームの賑やかさから、一転してローカル線のムード。仙台駅の仙石線に似ています。

写真左手に快速「みやこ路快速」がいますが、先に出発する快速はガラガラで、こちらの各駅停車に人が集中していました。どうやら、皆の目的は一緒らしい。目的地の最寄り駅は、快速が停まらないのです(京都駅から1駅ですし)。

こちらは、103系非ATC車。白い帯が入っていますが、かつての山手線・埼京線と同じ塗装です。
そう言えば、京都地区って、方向幕(行き先表示)が黒地に白抜きなんだよなぁ。何でだろ?まぁ落ち着いた雰囲気なので、好感は持てます。

 

最初の目的地、東福寺駅で降ります。ってほとんどの人がここで降りたぞ。
JR東福寺駅には、改札がなく、隣接する、京阪電鉄の改札を借用しています。何度来ても変な構造。
初めて来た人は絶対戸惑うはず。

 

東福寺日下門
そう、最初の目的地は、東福寺です。
京都の紅葉=東福寺という印象のためか、駅から寺までの細い道は、人と車で大混雑していました。

でも、多くの人達は、観光名所でもある、臥雲橋の方に道を取っていたので、私は、敢えて中門の方に向かうことにします。こちらのルートはあまり知られていないので、混雑時期にはかなりおススメ。まぁ駅からの案内表示も、臥雲橋方面にルートを取っているので、ほとんど人がいません。

でこちらが、東福寺中門(日下門)。個人の顔がたくさん写っていたので、強引に引き伸ばしています。

正面に見えるのは、東福寺本堂(昭和9年再建)です。

 

 

 

東福寺通天橋より
東福寺は寺社建築としても秀逸なのですが、今回の目的は紅葉なので、そちらの方は割愛。しかし、三門は国宝に指定されており、見事な建築です。

さて、さっそく、通天橋に向かいます。
東福寺の名を有名にしたのは、この通天橋だと言っても過言ではありません。奥に見えるのが、臥雲橋。

東福寺は、臨済宗の大本山であり、修行の妨げにならないよう、600年前に、桜を全て伐採したという記録が残っています。その代わりに植えたのが、楓。もっとも、その楓でさえ、修行の妨げになるとのことで、伐採された記録もあります。

JR東海がCMで取り上げてから、有名になってしまいました。
秋に京都を訪れる上で、絶対に欠かすことのできない場所です。

 

 

開山堂への廊下
東福寺の一番奥まったところに、開山堂がありますが、こちらはそちらに至る廊下の光景。

前回の昇仙峡が、「自然美・雄大」をテーマにした紅葉なら、京都の紅葉のテーマは、「人工美・雅(みやび)」でしょう。苔が京都を京都たる所以に演出しています。

長年、人間が手を加え、維持し続けてきた、自然美とは違った、雅な雰囲気が保たれています。

本当に困る。こういう光景は、コメントがしづらい。
一日中見ていても飽きないんだろうな。

 

 

 

東福寺通天橋付近
「人工美」を正に体言しているところ。
こちらは、通天橋のすぐ脇です。皇族の方々が、記念植樹をされているようです。

バランスのいい木々の配置、絨毯のように広がる苔。
自然に手を加えるのが、いいのか悪いのかわからなくなってくる。

自然に適度に人の手を加えて、文化として成り立つところが、京都の懐の深さなんだろうな。こうした庭園を維持するのに、人知れぬ苦労があるだろうし。

う〜ん、「文化」という言葉しか、頭の中に出てこない・・・・・・・・・・