街道をゆく〜真鶴・箱根のみち〜
目的は、箱根の紅葉を見に行くはずでした。全然違った展開になりましたが・・・・・
標題は、司馬遼太郎の紀行文「街道をゆく」(朝日文芸文庫)のそのままパクリです。
| 1.箱根へ |
今年の秋はモミジ前線と共に南下するつもりでいました。
青森に行った後、なんとなく関東近郊の紅葉を見たくなって(いつものごとく特に深い理由はない)、
「箱根」が頭に思い浮かびました。
特に、行くところも決めず、予定も目的地もなし。
いつも通りの気まま旅です。
東名高速で西へ向かい、海老名SAで、休憩。いつの間にか、吉野家が入っていたのと、
横須賀名物海軍カレーパンが売られていたのに驚きました。
(陸上自衛隊の方が、10人くらいで、一人当たり5〜8個くらい牛丼を買っていたのにはもっと驚いたが)
厚木ICから小田原厚木道路に入り、箱根新道で箱根に向かいます。
が、
箱根新道大渋滞。
そうか、今日は日曜日ではないか・・・・・・・・
しかし、箱根は大学時代に数々の合宿(ゼミや野球など)を過ごした地。
こんなことでは驚かない。すぐさま、別ルートを考え出す。
「小田原から真鶴を抜けて、奥湯河原温泉から箱根に行けばいい(さほど混まない)。」
というわけで、小田原厚木道路から西湘バイパスを抜けて、真鶴へ。
西湘バイパスは、海に向かって飛び出すように走るので、私は大好きです。
伊豆へと向かう、国道135号線の海沿いの景観も、何度見ても飽きません(渋滞しなければ)。
真鶴に着くと、突然ケープパレスに寄りたくなり(当初の目的を忘れている)、
ちょっと寄り道。

で、こちらが、真鶴ケープパレスから眺める、真鶴岬。
真鶴岬は、相模湾に突き出した半島なので、先端は270°海という景観が広がります。
関東近郊では、「地球は丸い」ということを一番手っ取り早く体感できるところではないでしょうか?
ちなみに、ここは「神奈川百名景」の一つなのだそうですが、他の99個を私は一切知りません。

真鶴岬は、遊歩道を伝って、ケープパレスから海岸に降りて行くこともできます。
こちらが、丁度、遊歩道を降りきったところ。
夏であれば、この辺でバーベキューをしている家族連れも多くなります。

真鶴半島の先端、真鶴岬の更に突端である、「三ツ石」です。
大きい岩が2つあるように見えるのですが、なぜか名前は「三ツ石」です。
こちらは、干潮の際には陸続きとなり、近くまで歩いていくこともできます。
この時は、潮が満ちつつあり、「三ツ石」への道は、水没寸前でした。
(写真左側が、「三ツ石」に至る道)
何か言われがあるのか、しめ縄で結ばれています。
伊勢の夫婦岩みたいですね。
ちなみに、その言われは、聞いたことがあるような気がするのですが、よく覚えていません。

真鶴岬は、東南角に突き出しているのですが、こちらは南側の景観。
陽光が海面に輝き、聞こえるのは波の音だけ。
(恋人達の声も時々聞こえてくる)
遠景は、伊豆半島です。
しかし、ここでのんびりと過ごしていたら、早くも日が傾いてきました。
あれ?箱根の紅葉を見に来たんじゃなかったっけ!?
真鶴から湯河原に出て、奥湯河原温泉郷を抜けて、箱根へ向かいます。
予想通り、道はすいていました。
ただ、芦ノ湖に近付くにつれて、徐々に混雑してきました。

ようやく芦ノ湖に辿り着きました。
雲間から夕日が差し、観光船を柔らかく照らしています。
雲と光の加減が丁度うまいこと重なった、お気に入りの写真です。
こちらでも、しばしのんびりと旅情にふけっていました。

そうこうしている間に、日が落ちてしましました。
秋の残照が、ゆるやかに湖面を照らしています。
湖面の輝きと、丁度中央に見える観光船が、1枚の絵のようです。
夕暮れ時のほんの一瞬しか見えない光景を、こうして見ることができて、
これだけでも、芦ノ湖に来た意味ありです。
大満足。

日が落ちると、急激に暗くなっていきます。
芦ノ湖から箱根新道方面は、早くも渋滞が始まっていました。
そこで、仙石原を経由して、国道1号に抜ける作戦に出ました。
仙石原は一面のすすきが広がる、湿原地帯です。
この時は月明かりの下に、すすきが広がっていました。
紅葉とはまた違った、秋の名景ですな。
帰りは、国道1号が混んでいましたが、まぁ満足の一日でした。