「国のまほろば」

目的は、京都・奈良の紅葉観光です。
標題は、日本最古の歴史書「古事記」に登場する、日本武尊(やまとたけるのみこと)の和歌、
「倭(やまと)は 国のまほろば たたなずく青垣 山ごもれる 倭(やまと)し うるわし」からです。


1.奈良初訪問

今年も京都に心惹かれ、紅葉シーズンに出かけてみました。
初日のルートは、昨年と一緒。JR京都駅から、東福寺、天竜寺というルート。こちらに関しては、昨年の
「紅葉の錦 神のまにまに」をご覧下さい。

只、今年の京都は、どこのホテルも満室。やっぱり直前に予約しようとする方が無理か・・・・・・・・
でも、諦めない。京都がダメでも、奈良か大阪なら空いているはず。インターネットで検索すると両方空いていました。
どっちにしようか!?・・・・・京都までの所要時間は、大して変わらない。アクセスとしては、大阪の方が種類も本数も多い(JR、阪急、京阪が競合していますから)。しかし、奈良は行ったことがないからなぁ・・・・・・よし、奈良にしよう。

 

というわけで、奈良に宿泊。翌日、即京都に出るつもりだったのですが、折角奈良に来たので、奈良も少し回って見ることにしました。
初めての奈良散策。

興福寺
奈良のシンボルとも言える、興福寺五重塔。
興福寺は、奈良仏教法相宗の大本山で、その起源は、天智天皇の8年(669)に、藤原鎌足の夫人、鏡大王が建立した、山偕寺が起源と言われています。

その後、飛鳥に移され、厩坂寺となりましたが、和銅3年(710)に、現在の場所に移され、興福寺となりました。藤原北家と結びつきが深く、奈良仏教の象徴とも言える存在になりました。

中世においては、現在の奈良市一帯を支配した巨大な存在で、比叡山延暦寺と共に、僧兵を抱える寺としても有名でした。

秀吉時代の検地では、その知行は2万1千石と定められました。1万石以上を「大名」と呼ぶことを考えると、その規模の大きさがわかります。

 

 

 

東大寺南大門
興福寺から歩いて、大仏で有名な東大寺へ。
こちらは、東大寺の入口とも言うべき、東大寺南大門です。

東大寺は、興福寺と共に、1180年、源平合戦の最中、平重衡によって放火され、焼失します。
その後、俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)という人物によって、再建されます。

重源は、宋から技術者を招き、東大寺の再建を果たしました。その時に採用されたのが、「天竺様」と言われる建築様式で、鎌倉時代の代表的建築物になっています。
同時代に建築された、円覚寺舎利殿(鎌倉市)の「唐様」という建築様式と共に、歴史の教科書に、必ず出てくる建築用式ですね。

精緻な様式の「唐様」とは違い、単純ながら豪快な、大陸の気分の大きさを感じさせる建築様式です。ちなみに、運慶・快慶作の「金剛力士像」もこの門の両側に鎮座しています。

 

 

 

 


奥に進むと、東大寺大仏殿が見えてきます。

東大寺の大仏は、飢饉・疫病が多かった奈良時代に、国家(国民ではない)の安康を祈って、時の天皇、聖武天皇が建立を命じたものです。その後、何度か焼失して、現在、奈良朝以来のものは、大仏が鎮座している、台座のみとなっています。

世界最大規模の木造建築と言われる、この東大寺大仏殿。おそらく、写真だと、大きさが伝わりにくいとは思いますが、人の大きさを比べると、信じられないくらい大きいのがわかりますでしょうか??

奈良の大仏は、中国唐王朝の影響を受けているのか、全体的にふくよかな印象があります。
中国には、則天武后(中国唯一の女帝)をモデルにした仏像が多くあると言いますが、奈良の大仏も、その影響を受けているのでしょうか??

 

 

 

東大寺正倉院
大仏殿の裏にある、東大寺正倉院です。こちらは、聖武天皇の遺品を納めた、言わば倉庫。

校倉造(あぜくらづくり)という、奈良天平文化を代表する建築です。

△   ←壁が、このように、三角形の木材で形成されていて、
△   乾燥している時には、木材が収縮して隙間ができ、風通しがよくなります。
△   逆に、湿気が多い時は、木材が湿気を吸収して隙間を防ぎ、一定の湿度を保ちます。

言わば、1200年前の空調装置といっていいでしょう。
内部に納められているのは、ペルシャ産の瑠璃製品などの、西・中央アジア産のものがあり、

「正倉院はシルクロードの終点」

とも言われます。これも必ず歴史の教科書に出てきますね。

 

 

近鉄ビスタEX
興福寺・東大寺を見て、再び京都へ。
奈良は意外と面白かった。また近いうちに来ようっと。

さて、奈良から京都へは、近鉄特急を利用しました。
こちらは、近鉄30000系。かつて「ビスタカー」と呼ばれていた、近鉄の花形列車でした。
今でも、小改造され、「ビスタEX」として活躍中です。

私の記憶が確かならば、近鉄こそが、日本で初めて2階建列車を投入した鉄道会社なはず。

小学生の時に、すげぃ憧れた覚えがあります。今、その念願がようやくかなったという感じ。関東の私鉄は、小田急くらいしか、感動するような列車がなかったんですよね(小学生当時)。

関西の私鉄は、近鉄・阪急・京阪と、それぞれに色のある特急があって羨ましい思いをしていました。もっとも、今は関東の私鉄各社も健闘していると思います。

 

 

哲学の道
京都駅から地下鉄で蹴上駅に出て、哲学の道へ。

哲学の道の手前に、紅葉で有名な永観堂がありますが、あまりに法外な拝観料のため割愛。
ちょっと高過ぎるんじゃないか!?

こちらは昨年とは違うコースですね。
哲学の道は、散策するのにもってこいなコース。只、一度歩き始めると、距離がとんでもなく長いかも。

ところどころに、感じのいいお店や、水飴売りのおじさんがいたり、と京都ならではの魅力が凝縮されています。桜の季節に歩いてもいいでしょうね。

 

 

 

京都から、奈良、そして再び京都へ。

今回の紅葉見物は、以上です。お読み頂きありがとうございました。