醍醐の花見

目的は、京都の花見です。
標題は、慶長3年(1598)3月の、豊臣秀吉による「醍醐の花見」から考えました。


1.山科へ

今年の春は、京都の醍醐寺に行こうと思っていました。京都の醍醐寺と言えば、豊臣秀吉が主催した2回の花見(吉野・醍醐)の舞台としてあまりにも有名です。

いつものように、開花時期をJRの「CYBER STATION」でチェックしていました。醍醐寺だけではなくて、他にもいろいろ廻りたいと思っていたのですが、醍醐寺と同じ時期に開花を向かえていたのは、毘沙門堂、円山公園、二条城、天竜寺でした。最後の天竜寺を除くと、全部京都地下鉄東西線の沿線です。

というわけで、京都地下鉄を使って、京都の花見にいざ出発です。

 

京都駅八条口
今回の出発は、京都駅八条口から。

古都京都らしくもない、とんでもない駅舎になってしまった烏丸口(私は好きですが・・・)とは違い、地方の中心駅の典型のような駅舎です。

京都駅から地下鉄東西線に乗ろうとすると、地下鉄烏丸線に乗って、烏丸御池駅で乗り換えるか、JR東海道本線(琵琶湖線)に乗って山科駅で乗り換える必要があります。

烏丸線の場合、京都〜(3駅)烏丸御池〜(8駅)醍醐で、nの字のような経路の遠回りになります。JR利用の場合は、京都〜(1駅)山科〜(4駅)醍醐で最短経路。

今回は目的地の1つでもある、毘沙門堂の最寄り駅が山科駅であることもあり、JRを選択しました。どうせ通し運賃じゃないので、山科で途中下車し、毘沙門堂から訪問することにしました。

 

 

山科駅
こちらが山科駅の全景。山科駅はJRの他、京阪電鉄京津線と、地下鉄東西線が通っています。奥のJRマークがJRの山科駅で、手前側が京阪の駅。線路は京阪の線路です。地下鉄東西線の駅は、更に手前側になります。

京阪電鉄京津線は、ここから地下に潜って、隣駅である御陵駅から、地下鉄東西線に乗り入れています。何だか3線が入り混じっていて、とても複雑・・・・・

毘沙門堂へは、ここから大津・四宮方面に線路沿いに歩いて、踏み切りを越えてしばらく歩いていったところにあります。

 

 

 

 

 

山科
毘沙門堂へと向かう道の途中、川を渡るのですが、その両岸が桜で満開になっていました。川沿いには菜の花の一群も。これは川を渡る橋の上からの撮影。

何だか、故郷(?)桜川の風景を思い出してしまいました。
伊豆の項でも触れましたが、菜の花の香りと、桜の花の組み合わせって、春を体感する上では、翼君と岬君以上のゴールデンコンビだと思います。

毘沙門堂に向かう前に、ちょっとだけ、いや、かなり得をした気分になれました。

 

 

 

 

 

 

毘沙門堂
毘沙門堂に到着。仁王門へと続く坂道は結構ハード(かなり急です)。

到着して、まずは境内を散策。こちらは晩翠園という名の日本庭園。とても京都っぽくていいですね。江戸初期の回遊式日本庭園です。庭の中央に位置する観音堂が、いいアクセントになっています。

宸殿にある、「動く襖絵」(逆遠近法による目の錯覚で、移動しながら見ると、絵が動いているように見える)も、なかなか興味深かったです。

さぁ、一回りした後は、いよいよ花見です。

 

 

 

 

毘沙門堂の枝垂れ桜
毘沙門堂を有名にしているのが、この枝垂れ桜。樹齢100年以上の大木です。
私はここの存在を、いつものように、
JR東海「京都キャンペーン」で知りました。
いつもながら、「いいCMだなぁ」と思います。JR東海は。

京都の寺院と枝垂れ桜は、何とも言えない絶妙のコンビネーション。私はこの角度からの眺めがとても気に入りました。

この日は、青空が広がっていたこともあり、下から見上げるとたまらない気持ちになりました。もし、自分の家にこれだけの巨木があったら、晴れた日には、一日中桜の木の下で寝転んでいるんだろうなぁ。

 

 

 

 

毘沙門堂の枝垂れ桜
別角度より。

弘前城の枝垂れ桜も、その巨大さに驚きましたが、弘前の桜が「豪快」とすると、こちらの桜は「質実剛健」。

分かり難いかもしれませんが、例えて言えば、弘前は平安・桃山時代のような豪華絢爛というか、華やかさがありますが、こちらは鎌倉時代のような、素朴な中にも力強さを感じるものがあります。

どちらがいい悪いではなく、それぞれで趣きが違っていて、そうした違いのようなものを体感するのも、また花見の楽しみの1つではないか!?と最近思うようになってきました。

 

 

 

 

勅使門
こちらは毘沙門堂の勅使門。

門の手前も奥も桜三昧。絵葉書か和版画の題材になりそうな光景です。
私に絵の才能があれば、ここはスケッチしたい場所の1つですね。

この勅使門は、後西天皇から拝領したと言われる、檜皮葺きの門です。その名の通り、かつては天皇の行幸かその代参の時しか開門しなかったそうです。

この門に雪が降っている風景もきっといい感じの風景になるんだろうなぁ。