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1月 |
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1月1日、お昼ごろ、村の鎮守さまに村人が集まり、新年のお祈りと挨拶がある。 東京にいた頃、久しぶりに正月を田舎で過ごしたことがあって、その時、鎮守さまで隣の子に会った。(隣といっても、隣の家が見えない)「今日、お父さんは?」「鉄砲持って、山にイノシシを捕りにいったヨ。」東京から里帰りした時は、「鉄砲」と「イノシシ」という言葉がとても新鮮だった。この子のお父さんは、時々イノシシの肉を分けてくれる。
鏡餅(お飾り)をはずして、ぜんざいをこしらえる。また、春の七草雑炊を食する。
冬場は山の下草刈りのシーズンだ。夏場は、下草に勢いがあって刈り難いし、歩きにくい。また、蚊や蛇も出る。だからこの時期には、必ず山に入って山の手入れをしなければならない。
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2月 |
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梅の花が咲き、山仕事の開始を告げる。山の中の木の育ちを良くするために下に生えている「下草」・・・といっても草ではなく小さな木なのだが・・・育てたい木に充分に栄養を与えるために他の雑木を伐採するのだ。夏場だとヘビや蚊等に悩まされるし、草の勢いが良くてなかなか作業がしづらい。だから草の枯れているこの時期に行うのが一番やりやすい。
年末に剪定しておいた梅の木の花のつき具合を見ながら、不要な枝を落としていく。これで栄養分が実に充分行き渡るようになる。
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3月 |
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シイタケが春の最盛期を迎える。2〜3日ごとに収穫をしては、
乾燥させないとならない。ショウケにひとつずつ並べては、
太陽の光に当て、毎日、表と裏をひっくり返す。手間のかかる作業だ。
村の鎮守さまのお祭りがあるので、お宮の掃除が半日がかりである。
神社の掃除といっても、社と境内はもちろんのこと、神社までの石段やその周囲を
掃除するため、ひとつの山を掃除するようなものだ。
春分の日(お彼岸)お墓掃除とお墓参りに行く。
桜の咲く頃になると「シイタケの菌の打ち込み」の季節である。昨年伐採して寝かせておいた原木にドリルで穴を開け、菌を打ち込んでいく。これで4〜5年はシイタケが生え続けてくれるのである。
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4月 |
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湖畔の桜は下の町に比べて一週間ほど遅く咲く。例年4月9日くらいが満開となる。友人たちが座敷から湖畔の桜を眺めながらお酒を楽しむ。
春雷が鳴り、どしゃ降りの雨が降る。これが、虫たちとの格闘のゴングとなる。
田舎の一年は虫たちとの格闘の一年間ともいえる。
雨とともに、現れるのが巨大なミミズ。体長20pから30pくらいで、大人の親指
くらいの太さがある。普通のミミズと同じような茶色もいるが、半透明ブルー
にテカテカと光るやつがいて、これがひじょうに気持ち悪い。雨に流されて山から
やってくるのか、雨の後、決まって玄関先や道路の真ん中でクネクネやっているのだ。
この巨大ミミズを見たい人は、
"つらいこと"の中にあります。
体長20pほどのムカデが部屋のあちこちで現れる。虫除けの薬を家の周囲にまかないと家がムカデに占領される。
タケノコが生え始める。特に雨の降った後にはゾッコリと生えている。
(だから雨後のタケノコという事を父におしえてもらった)最初の2〜3回は
美味しいと思うし、楽しいのだが、5月中旬までタケノコ堀りが、休日のたびに続くと
うんざりである。かといって放っておくと、山が荒れてしまう。
手も腰も足もボロボロになる季節だ。
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5月 |
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連休の頃には家の周囲の雑草が膝くらいまで伸びてくる。連休の休みは、
草刈りとタケノコ掘り、山菜採りで忙しい。
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6月 |
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掘りきれなかったタケノコの中で、そのまま伸ばし育てるタケノコを決める。その他のタケノコは、すべて蹴倒してしまう。なぜならあまり増えすぎると手入れをしにくくなるし、タケノコが生えにくくなる。もちろん新しく竹を増やすのだから、その分の古い竹を切り倒さなくてはならない。古い竹は非常に硬くて切り倒すのに一苦労する。
梅の木に実った梅の実の収穫がある。これから約2ヶ月間は梅干しの漬け込みで忙しい。特に真っ青な梅の実が茶色のしわくちゃの梅になるまで太陽光で毎日干さなければならない。雨に当てるとだめになるので、世話がたいへん。
尺岳川にたくさんの蛍が飛ぶ。川岸の友人宅で蛍を愛でながら一杯。
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7月 |
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村の鎮守さまの横にあるキャンプ場が夏休み期間中開くので、また山ひとつ分の掃除がある。
あじさいが咲いた後、花が枯れる前に花と枝の剪定をする。こうするとまた来年良く花が咲くし、枝振りを整えることができる。
雨が降るたびに庭や畑の雑草がよく伸びる。草刈機でバサバサと刈り取るのだが、大切な草木まで刈ってしまいよく怒られている。仕方ないので、大事な草木の周辺は手で丁寧に草むしりをするしかない。
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8月 |
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5月頃に家の周囲の雑草を刈っていたのだが、この頃にはすっかりと伸びている。お盆の用意のために、お墓の雑草刈りはもちろんだが、家の周囲の雑草取りもしなくてはならない。
お墓掃除、お墓参り、仏壇掃除、仏壇の飾り付け、家の中から周囲の掃除、掛け軸のかけかえ、生け花、灯篭の準備等々が終わってお盆を迎えることが出来る。
「千灯明(せんとうぼし)」という子どもの祭りがある。といっても、この村には子どもが少ない。その少ない子どもの親が、祭りの準備をしなければならない。祭りにやってくる村人や村に縁のある子供や大人たちの食事と飲み物、祭りの場所の掃除、松明や照明、花火の準備をする。(最近では子供が少ないためにずっと実施されていない。隣の畑地区では、実施されているようだ。2005年8月の市報に掲載されていた。)
千灯明:菅原道真公を祭ったお祭りで、昔は各地域ごとに行っていたようです。日吉神社の階段にローソクを立てていきます。子どもたちは境内でお参りに来る人たちを豆菓子でもてなします。(市報より抜粋)
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9月 |
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台風のシーズン。雨の影響はモロに受けるが、風の影響はほとんど無い。というのも、三方(北、東、西)を山に囲まれているから突風が吹くことが少ない。ただし南風が強いときは、南側の湖の水を吹き上げながら横なぐりの風が吹く。
秋分の日(お彼岸)お墓掃除とお墓参りに行く。
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10月 |
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もちろん紅葉は素敵なのだが、枯葉が雨どいに詰まったり、池や庭の掃除が大変だ。また、熟した柿が落ちてくる。(庭木の観賞用柿の木ではないから、裏庭の広い範囲は熟した柿の実のゴミだらけとなる)
秋祭りの準備として、今年3回目の神社の掃除。秋の掃除のときは「銀杏の実」がたくさん落ちていて、これが異様に臭い。掃除は、まだ1回正月前にある。
稲刈りを終えた友人宅で収穫祭がある。お餅をついて、美味しいお酒を飲む。
シイタケ用の原木(ホダギという)を伐採しておくのも、この時期である。山の中で適当な長さに切って、山から担ぎ下ろしてくる。
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11月 |
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木が休眠しているこの時期が、木を切ったり、枝を切るのにちょうどいい季節。椎茸栽培の木(くぬぎ)を切るのも、庭木の枝のせん定、梅の木の枝はらい・・・とにかく冬の間は山仕事で終始する。
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12月 |
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今年最後の神社の掃除。
正月前に梅の木の剪定を行う。これは新芽が育ってビューンって伸びた枝を切っておけば来年の梅の実を採りやすくなるし、正月用の生花として売ることも出来る。
正月飾りの準備・・・神棚と仏壇を掃除し、正月用の飾りを施し正月を迎える準備をする。また床の間の掛け軸は正月らしい掛け軸にかけかえ、生け花も床の間、仏壇、玄関等々準備する。
飾付け用のお餅が沢山いる。床の間の鏡餅とは別に神棚や仏壇にお餅とユズリハ、ウラジロ、みかん、とび(米、昆布、するめを入れた物)で飾り付けを施す。餅は床の間(大2段を三方に)、神棚(2段の2列)、水神様(3段の2列)、仏壇(2段の3列)必要となる。
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