サンプル Sample

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       星空ウォッチング
 
                  1月01日〜 1月07日までの星空
 
☆ Vol.000 Sample ☆----------------------------------------------------

 冬の夜空は透明度が良く一等星も多いので、一年で最も美しい星空を目にする
ことが出来ます。ただ、寒い日が続いていますので防寒対策をしっかりと行って
風邪をひかないよう注意して観測して下さい。               

★ Watching ★ --------------------------------------------------------

【りゅう座ι流星群】

 1月4日(金)未明、りゅう座ι流星群(別名、四分儀座流星群)が、極大を
迎えます。北天を中心に、1時間に数十個の流星が流れます。
 2001年に日本中を騒がせた「しし座流星群」ほどではありませんが、毎年確実
に多くの流星が見られる「三大流星群」のトップバッターとして楽しみです。

(注)三大流星群って?
    1月の四分儀座流星群、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座
    流星群のことで、いずれも、1時間に数十個の流れ星が見られます。

★ 星空探訪 ★ --------------------------------------------------------
                                    
【オリオン座】
                                    
 冬の夜空を飾る最も華やかな星座は、何と言ってもオリオン座でしょう。  
1月の宵に南東の空を見上げると、明るい4個の星が長方形を象り、その中央に
3個の星が真一文字に並んでいる姿が目に留まります。それがオリオン座です。
                                    
 オリオン座には1等星が2個もあり、左上の赤い星がベテルギウス、右下の青
白い星がリゲルです。                          
 ベテルギウスは、太陽の700倍から1000倍の大きさに膨らんだり縮んだ
りする脈動変光星で、年老いた恒星の一つです。              
 一方、リゲルは、太陽の3万倍という強烈な光を放つ若い星です。     
 日本では、昔から、この2つの星の色を源平合戦の赤旗、白旗とみなし、ベテ
ルギウスを「平家星」、リゲルを「源氏星」と呼んできました。       
                                    
 オリオン座の中央に横一列に並んだζ星、ε星、δ星を「三ツ星」と呼びます。
 夜空の暗いところで、この三ツ星のすぐ下辺りに目を凝らしてみると、何やら
雲状のものがそこにあるのがわかります。                 
 これが、有名な「オリオン座大星雲」で、M42とも呼ばれています。   
双眼鏡でも十分に楽しめる明るい星雲ですが、最も重要なのは、この星雲の中で
次々に新しい星が誕生してきているという事実です。今から50億年前、私たち
の太陽も、M42のようなガス星雲の中で生まれたのです。         
                                    
 ベテルギウス(α星)と、ζ星を結び、その線分上をζ星からα星の方へ3分
の1ほど行ったところを望遠鏡で眺めてみると、M42ほどハッキリしませんが
淡い星雲があるのがわかります。                     
 これがM78です。えっ? どこかで聞いたことあるって?        
そう、ウルトラマンの故郷<光の国>がある所です。もちろん、作り話ですが、
夢があって楽しい話です。                        
                                    
      α        γ                    
      ●        ○                    
    ベテルギウス                          



         ζ ε δ
         ○ ○ ○

           ※
          M42
      κ         β
      ○        ●
      リゲル

     オリオン座 Orion (Ori)

★ 星座神話 ★ --------------------------------------------------------
                                    
【オリオン座】                             
                                    
 オリオン座には多くの神話が伝えられています。             
そのうちの一つを紹介しましよう。                    
                                    
 オリオンは、海の神ポセイドンを父とし、女人国アマゾンの女王エウリアレー
を母として生まれた背の高い狩人でした。                 
 普通の狩人と違って、父ポセイドンから水の上を歩く能力を授けられていまし
たので、陸、海問わず自由に行動し、狩をすることが出来たのです。     
その狩の腕前は素晴らしく、どのような獲物であっても確実に仕留めていました。
                                    
 ただ、もともと行状の悪い男で、こうした自分の能力の高さを事あるごとに、
自慢していました。そしてある日「私にかなう動物などこの世の中にあるものか」
と高言してしまったため、女神ヘラの怒りを買いました。          
 「オリオンめ! 思い知らせてやる!」怒り狂ったヘラは山にさそりを放ち、
オリオンを刺し殺させたのです。                     
                                    
 ヘラは褒美として、さそりを夏の夜空を飾る星座にしました。       
一方、オリオンの死を哀れんだ大神ゼウスは、オリオンも星座にし、夜空に上げ
たのですが、さそりを恐れてか、オリオンは、さそりが東の空に姿を見せると、
逃げるように西に沈み、さそりが西に沈むと、安心して東の空に姿を現すように
なったと言われています。                        
                                    
 夏の代表的な星座「さそり座」と、冬の代表的な星座「オリオン座」は、こう
して誕生したのです。                          
                                    
★ Astronomy ★ -------------------------------------------------------

【流星】

 夜空を眺めていると、スゥーと一条の光とともに星が流れていくのを目にする
ことがあります。
「あっ! 流れ星!!」 
ほとんどの人は、そう叫んでしまうのではないでしょうか?
「流れ星が光っている間に、願い事を3度唱えれば願いが叶う」なんていう伝説
もあります。
 夢のある話ですが、実は殆どの流れ星は、1秒も光っていないのです。
たいてい0.1〜0.3秒程度でしょうか。                   
ですが心理的にはもっと長く光っているように見えてしまいます。      
 この流れ星の正体は「宇宙塵」。つまり地球近傍に漂流している数mg〜数g
程度のチリなのです。そのチリが地球の大気圏に飛び込んできて、大気との摩擦
で発光する現象が「流星」として観測されるわけです。

★ Stars ★ -----------------------------------------------------------

【α Centaurus】

 6月の夕暮れ。1年で最も夜の短い月。
待ちに待って、ようやく訪れた夜空を仰いで見る。
南の空には、おとめ座やてんびん座の姿が見え、
そのさらに南に、ケンタウルス座と呼ばれる星座があります。
日本からは上半分しか見えない星座ですが、緯度の低い南方の国に行くと、その
全貌を見ることが出来ます。  

 この星座の南端(一番下)には、2つの1等星が並んで輝いています。
向かって左側がα星、右側がβ星です。そのさらに右側には、南十字星も見え、
実に美しい夜空の一角です。         

 ケンタウルス座のα星は、私たちの太陽系に最も近い星として有名な星です。
その距離、わずか4.3光年! 
近いだけのことはあって0.0等と非常に明るく、シリウス(大犬座α星)、カノー
プス(りゅうこつ座α星)に次いで、全天で3番目に明るい恒星です。  

 この星を望遠鏡で眺めると黄色とオレンジ色の2つの恒星に分解して見えます。
実は約80年の周期で回り合う連星なのです。      
 そしてもっと厳密に言うならば、近くに見える11等の暗い恒星も、この2つの
連星の共通重心の周りを130万年周期で公転する連星で、結局α星は3つの恒星
が互いに回り合う3重連星系ということになるのです。  

 もちろん一番外側を回る11等星が最も地球に近く、プロキシマという愛称まで
付けられています。
この3重連星系に惑星があるという報告はありませんが、仮に地球のような星が
周りを巡っていたとしたら、どのような光景になるのでしょうか?
3個ある太陽の光が、地上に降り注ぐのです!
その惑星の地表面は、永遠に夜の来ない、焼け付いた灼熱地獄と化しているかも
しれません。  

★ Coffee Break ★ ----------------------------------------------------

【宇宙人のいる確率】

 私たちの銀河系の中に、進歩した技術文明の世界がいくつあるかという数Nを
大まかに推定するのに、ドレイク博士が考案した次の公式があります。

 N=N0×Fp×Ne×Fl×Fi×Fc×FL

   N0:銀河系内の恒星の総数
   Fp:惑星系を持つ恒星の割合
   Ne×Fl:環境の良い惑星系の中で生物が実際に誕生した惑星の割合
   Fi:知的生物のいる惑星の割合
   Fc:通信技術を持つ文明人のいる惑星の割合
   FL:その惑星の寿命の中で技術的文明人の存在する期間の割合

 仮に、私なりの見解を述べてみましょう。

 私たちの銀河系には約2000億の恒星があると言われていますので、N0=2000億
としましょう。次にFpですが、故カール・セーガン博士は約3分の1と仮定して
います。(Fp=0.33) 太陽系を見ても生命誕生に適した環境を有する惑星の少な
い事から、少し甘いかもしれませんが、ここではNe×Fl=0.2 としてみます。 

また、カンブリア紀の生物爆発に代表されるような、大きな生物の出現は困難で
あると考え、Fi=0.01とします。 
以下、Fc=0.5、FL=0.01と、少々厳し目の数値を想定して上記方程式を解いて
みると、

 N=200,000,000,000×0.33×0.2×0.01×0.5×0.01=660,000個

 66万個という答が出ました。すなわち私たちと同じように文明を持つ社会が、
この銀河系だけでも66万個以上存在することになるのです!

 宇宙には銀河系のような小宇宙が無数に存在することを思うと、私たちだけが
宇宙の住人であるかのように自惚れてはならないことになります。
映画「未知との遭遇」ではありませんが、まさに、We are not alone.なのです。

★ ギリシャ文字 ★------------------------------------------------------

 星座をかたどる星々には、(一部例外はありますが)原則として明るい星から
順にギリシャ文字を当てて呼ばれます。(α星、β星…)
できれば、ギリシャ文字を覚えておきましょう。

 α アルファ   β ベータ    γ ガンマ    δ デルタ
 ε イプシロン  ζ ゼータ    η エータ    θ シータ
 ι イオタ    κ カッパ    λ ラムダ    μ ミュー
 ν ニュー    ξ クシー    ο オミクロン  π パイ
 ρ ロー     σ シグマ    τ タウ     υ ウプシロン
 φ ファイ    χ キー     ψ プシー    ω オメガ

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 星空ウォッチング   (週刊天文情報マガジン)
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                              by Y.Iwaki 
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