新宮市 Shingu

 県下最大の河川・熊野川の河口、三重県との県境に位置し、熊野速玉大社の門前町として古くから栄えた紀南の中心都市で、 人口も多く、紀伊半島南端最大の都市である。
 また、秦の始皇帝の命を受け、不老長寿の霊薬を求め船出した徐福が辿り着いたのが、熊野灘の新宮であったと 言われ、彼は本国には帰らず、熊野の地に留まり、農法、漁法、紙漉きの技を伝え尊敬されたという話も伝わる。

熊野速玉大社  Hayatama Shrine

 熊野本宮大社(本宮町)、熊野那智大社(那智勝浦町)とともに、熊野三山の一つとして 多くの参拝者で賑わう朱塗りの大社で、緑の木々の中に、色鮮やかな社殿が立ち並んでいる。 社宝の多さでは全国屈指で、国宝・重文等千点にものぼる文化財を神宝館に収蔵、展示している。



 熊野は、いにしえより人々の心の悩み、病気を癒す聖地と考えられており、熊野の神々にお参りする人々の行列を 蟻の熊野詣と呼んだ。
熊野に向かう道には、幾通りかのルートがあるが、これらは今も熊野古道として残されており、昔を偲び、 道行く人も多い。
 また、速玉神社の神宝館の隣には、樹齢千年というナギの大樹がある。 これは、国の天然記念物で、新日本名木百選にも選ばれている。


熊野川  the Kumano River

 流域面積 2,360平方km、幹川流路 183kmもある県下最大の河川で、別名、新宮川とも呼ぶ。
流域面積の大きさは、全国でも26番目に数えられ、和歌山県と三重県の県境を成す大河となっており、 豊かな緑に囲まれた山間部を大きく蛇行しながら悠々と流れる様子は、本当に見事なものである。



 熊野三千八百峰という呼ばれ方をする紀伊山地。これは、それだけ限りなく山が多いという例えである。 日本アルプスのように際立って高い山があるわけではないが、大小さまざまな峰が背丈を競い合い、どこまでもうねりのように 山々が連なっているのである。その合間を縫って峡谷が聳え、大滝、小滝が水飛沫を上げ、河川が蛇行して流れていくのである。 まさに、神宿る熊野の森の形容に相応しい大自然がそこに横たえているのだ。

平成17年10月1日 「新・新宮市」誕生
    新宮市は、北に隣接する熊野川町と合併し、新しい新宮市として生まれ変わった。