すさみ町 (周参見)

 リアス式海岸が美しい枯木灘に面したすさみ町は、すさみ八景(潮来橋から見る枯木灘、上三山古墳、稲積島、琴の滝、 雫の滝、長柄坂、江須崎島、陸の黒島・沖の黒島)に代表されるように、風光明媚な町として知られている。



     

陸の黒島・沖の黒島/恋人岬
      Kuroshima I. / Two Lovers Point

 紀伊半島の海岸線に沿って国道42号線を南下する。
どこまでも澄んだ青い海と、濃い緑の木々に囲まれたこのオーシャンロードは、大自然を肌で感じさせてくれる素晴らしい道路である。 車窓に広がる入り組んだ海岸線は、何度見ても見飽きることはない。 ここ、すさみから串本、古座にかけての海岸線は、海と山の持つ雄大な景観を堪能させてくれるビューポイントが続くのだ。



 陸の黒島・沖の黒島という寄り添った2つの島の間には、潮の干満によって、夫婦波と呼ばれるぶつかり合う波が見られる ことがある。 ここは恋人岬とも呼ばれ、悲しいチャモロ伝説で有名なグァム島の恋人岬に比べると随分おだやかな感じの岬であるが、 景色が素晴らしく、ゆっくりと眺めていたいスポットの一つだ。冬にはオーストラリアから植林したブーゲンビリアも海に面して咲き誇っている。

江住海岸公園(日本童謡の園)  Esumi Coast

 さらに42号線を南下していくと、右手に「日本童謡の園」と書かれた大きな看板が目に留まる。
南国を思わせるソテツが林立する路地を入っていくと、左手に「エビとカニの水族館」という非常に珍しい水族館があり、 右手には、かわいいモニュメントに懐かしい童謡が流れる遊歩道が続く。江住海岸公園だ。

 園内の遊歩道には、入口から順に「まりと殿さま」「鳩ぽっぽ」「お花がわらった」「赤とんぼ」「七つの子」 「みかんの花咲く丘」「めだかの学校」「うみ」「てるてる坊主」「夕焼け小焼け」と、10曲それぞれに童謡の碑が建てられ、 人が近づくと自然に曲が流れてきて、いい雰囲気である。
遊歩道の端まで歩いても15分もかからないので、ドライブの休憩に立ち寄るのも最適だ。

時間があれば、遊歩道を越えて、江須崎島へ渡ってみるのもよい。

島の反対側には灯台があるが、途中の神社を過ぎると、遊歩道というのは名だけで、鬱蒼とした獣道に変わってしまうので、 そこまで歩いていくのは、あまりお勧めではない。

イノブータンランド・すさみ  Inobutan Kingdom

 イノブータンランド・すさみって、つまるところ42号線沿いの「道の駅」だ。しかし、ここから見る海の景色も結構美しい。
すさみ町は、'86年にイノブータン王国として独立宣言し日本中を沸かせた。すさみの名産イノブタは近くにある 県畜産試験場で飼われていたブタと野生のイノシシから誕生した。 以来、町のシンボルになり、この道の駅にもさまざまなキャラクターグッズが揃えられており、イノブタ大王と王妃のセットも 置かれていたりして、パロディーぶりたっぷりの演出がなされている。
 毎年、5月3日にすさみ海水浴場で開催されるイノブタレースには、毎年多くの観光客で賑わいを見せているのだ。