君が望む永遠
age



☆システム

 システムはかなり充実してますね。セーブは1000個まで増やせるようですし、スキップも判別型と強制
の2種類あります。更に、フォント系の設定が詳細にできるのも良いですね。また、メッセージ読み返し機能はホイールマ
ウスに対応しているので、非常に使いやすいです。1回クリア後に利用できるプレミア(おまけモード)では、音楽・CG・
シーン鑑賞とエンディングリストありと、欲しいものは殆ど揃っていますね。エフェクト系についてはCG評価の方で。
 まあ、欠点も一応あります。セーブが画像も保存されるので、セーブ画面を開く時にやや遅くなってしまうのが欠点と言
えば欠点かと。また、不具合も多少あるようです。安定性がちょっと微妙なのか1度だけ強制終了をくらいましたね。ま
た、シナリオの不整合が1箇所ありましたが、これは修正ファイルで修正されるようです。でも、3.2MBの修正
ファイルはアナログ回線の方にとってはちょっとつらい容量ですね。セーブが使える分まだマシな方とも言えます
が。
評価:良い出来です

☆音楽・音声

 音楽の方はかなり良い出来ではないでしょうか。場を盛り上げるのに上手く作用していると思いますね。ヴォーカル曲
の方も良い感じだと思います。
 音声の方はボリュームのバランスがちょっと悪く感じました。BGMに声が掻き消されてしまうような箇所が結構目立ちま
したね。だからと言ってBGMを下げようとすると、BGMが下がりすぎたり大声の部分が大きすぎたりと、調整もしづらいで
すし。質の方は良好なので、余計に残念なところです。でも、電話や壁越しの声などではちゃんとにそのようにエフェク
トがかかっているのは上手いと思いますね。
評価:かなりレベルは高めかと

☆CG

 う〜ん、良いですね。立ち絵と一枚絵との差も無いですし。立ち絵の種類もなかなか豊富で、使い方も上手いですし
ね。ただ、ロリキャラがやや多い気もしますが、まあ深くは突っ込まないでおきましょう。ただ、流石に幼すぎるだろうとい
うキャラもいましたが。
 一枚絵の方は数がやや少なく感じますね。イベントCGがかなり少なめなのが残念です。折角良い仕事しているので
もったいないですね。
 また、このゲームで特筆すべきところはエフェクトですね。雨のシーンや走っているシーン、泣いているシーン
など細かいところまで作り込んでいるなぁという感じがしました。
評価:エフェクトは見物です

☆シナリオ

 この作品で一番評価をしにくいのがシナリオです。単純に良いか悪いかという評価がしにくいんですよね。ちょっとは
ネタバレしないと、萌えゲーと思っている方には痛いことになりますし。
 まあとりあえず、テキストについてから入りましょうか。まず気になったのは誤字脱字が多いところですね。明らかに文章
として変になってますから。シリアスなシーンでやられるとちょっと困るところです。あとこれは単純に勘違いしているの
かもしれませんが、「偽善者ぶる」はどう考えてもおかしいでしょう。偽善者のふりをするってのは(笑)。「慈善者
ぶる」が正解の筈です。って完全に脱線していますが、テキストの質はかなり高いと思いますね。ギャグシーンとシリ
アスシーンでのメリハリが効いてますし、思わずドキッとさせられてしまうセリフの数とタイミングなど実に上手いと思いま
した。まあ、その分誤字脱字が目立ってしまうんですが。また脱線しますが、キャラの口癖が流行りそうですね。迷(名)
台詞は多いですから。
 んで、肝心のシナリオの内容の方ですが、1章はプロローグのようなもので、オーソドックスな萌えゲー風味。2章が本
編となっていて、究極の選択ゲームという感じになっています。ネタバレするので詳しくは書けませんが、設定の妙で水
月と遙に1ランク上の二股をかけたような状態でストーリーが進んでいくことになります。そんな訳で、
狙ったキャラを攻略する上で、確実に誰かを振らなければならないようになっているんですよ。このおかげで主人公は誰
を選ぶかという選択を迫られることになっており、毎日葛藤しながら過ごしていくことになります。
 とまあ、軽くあらすじを紹介したところで、評価の方に移りましょう。まずは主人公についてから。この主人公に関して
は、一概にヘタレ野郎と言うことは出来ないですね。確かに優柔不断ではありますが、理解できる感じだと思います。ひ
どく人間臭いヤツですね。だいたい私自身もこのような状況になれば、優柔不断にもなってしまうでしょうし。逆に簡単に
割り切ってしまえるようなら人間性を疑ってしまうでしょうから。まあ、シナリオによっては優柔不断すぎるところもありまし
たけど。そんな訳で、鳴海孝之を否定することは出来ませんね。
 次はヒロインたちの方にいきましょうか。全体的に言える事は、絶妙のタイミングで心を鷲掴みされるようなセリフを言っ
てくれて、表情でも落とそうとしてきます。つーか、そりゃ優柔不断にもなりますよ。ここまでくるとシナリオライターが上手
いというより、性格悪いとすら思えてきますね。また、主人公のバイト先の「すかいてんぷる」が上手い具合に清涼剤とな
っていると思います。これが無ければ途中で投げ出してしまったかもしれないぐらい、痛いシナリオばかりですからね。
あと、ヒロイン達も主人公と同様にリアルすぎるほどに人間臭いです。修羅場は見物ですよ、マジで。若干1名リアルで
あって欲しくないキャラもいましたが(汗)
 最後に欠点をいくつか。まずはヒロインによってシナリオの格差がありすぎる点です。キャラによっては「これで終わ
り?」、というような感じのキャラもいました。まあ、メインヒロイン達(遙・水月・茜)は総じてレベルは高かったですけど。
エンディングを見ると他のヒロイン達とは違ってエンディングテーマも流れてますし。んで二つ目は、この痛すぎるシナリ
オそのものですね。やはりゲームなんですから、ある程度は再プレイ出来るような感じでないと、シナリオがいくら良くて
も評価としては下げざるを得ないと思います。まあこれは完全に個人的な感想ですけどね。
評価:リアルすぎるまでに人間臭いのがポイントか

☆総評

 確かに良い作品だと思いますけど、人に薦めるのには躊躇してしまいますね。どろどろの人間関係を好む方になら買
いの1本かと思いますが。先行配布版で1章が気に入ったからという理由で購入したら、マジで痛いことになると思いま
す。まあ、2001年の問題作って感じですかね。
評価:問題作




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