
| ここは一応「キリコ」のサイトなので公開するのはどうかなとは思ったんですがσ(^◇^;)。 当地能都町宇出津には春祭りとして曳山行事が行われます。宇出津の郷社である酒垂神社と白山神社の祭禮で、かつては4月18日19日に行われていましたが、現在は4月の第三土日に行われています。 寛政10年(1798)に記された「能登名跡誌」には「両社は三月十八日 町中立物山をひきにぎわしき也」と記載され、古い祭禮行事であることがわかります。 この曳山には囃子といったものがなく、木遣り歌を謡いながら曳き回します。聴きながら写真を見ていただくと、雰囲気もわかっていただけるかと・・・。 |



| 酒垂の曳山。木遣り歌を謡いつつ進みます。 | 本来、暗い町中を曳き回す祭りです。 |


| 宇出津駅前で宵山 2台曳き揃え。 | 棚木曳山 |


| この曳山には舵がありません。曲がるときには梃子を入れ、 肩を入れて力づくで曲がります。 |
木遣り衆は祭りの華。 |
| 曳山行事は、たぶんキリコが流入してくるずっと前からこの地方にあった行事です。伝統もある古い祭禮なのですが、毎年建造と解体を繰り返す等、キリコに比べてずっと手間も暇も金もかかる事から、次第に廃れてしまいました。宇出津でもかつては大正までは大町組・中組・万崎組・新町組、昭和に入ってから新村・棚木と曳山がありましたが現在では2台となってしまいました。酒垂・白山の両宮があり、曳山も二台のため両社の曳山とみなされることがありますが実際はそのようなことはありません。両社の春季例大祭の奉納行事です。 大正期から昭和初期と思われる曳山写真とそれぞれの曳き出し歌を以下に記します。 |


(左) 新町曳山:「いざやいざなぎの命、鳥のあげ足此の世の初め」
(中) 大町曳山:「東白めどまだ夜が明けぬ、明けばお寺の鐘がなる、あひのいれ風そよそよと」
(右) 萬崎曳山:「目出度目出度の若松様よ、枝も栄える葉も茂る、鶴は御門に巣をかける」
(下) 中組曳山:「五月頃やら下女はしたまで、茜襷に赤前垂や、綾の手綱に黄金の轡、金の駒をば早曳き出す」


上三点は昭和中期に撮られた中組(上)、新村(下左)、棚木(下右)の曳山の写真です。
大正期の新町の曳山が新村に譲渡され新村曳山となり、また音羽町にあった遊郭が作った曳山が
町内に譲渡され棚木曳山となりました。
写真の棚木曳山の見慣れない紋は稲荷の紋であり、遊郭が所有していた証拠でもあります。


昭和36年の本町曳山、新村曳山。
